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難聴にはさまざまな種類があり、なかには完全に予防することが難しいものもあります。
しかし、生活習慣の改善や食事・運動といった日々の取り組みは、体全体や耳の状態にも良い影響を与え、難聴の予防にもつながると考えられています。
ここでは、日常生活の中で無理なく実践できる難聴予防の方法について紹介します。
あわせて、聞こえの変化のサインや不安を感じたときの対処方法についても解説します。
目次
難聴は予防できる?まず知っておきたいこと

難聴には、加齢や病気などさまざまな原因があり、すべてを予防することはできません。
一方で、日頃の生活習慣を見直し、耳への負担を減らすことは、聞こえの健康維持につながる可能性があります。
まずは、難聴の予防について知っておきたいポイントを紹介します。
加齢による聞こえの変化は誰にでも起こりうる
加齢とともに聞こえ方が変化し、聞こえにくさを感じることがあります。
これは年齢を重ねることで多くの人にみられる自然な変化で、特に高い音から聞こえにくくなる傾向があります。
また、音自体は聞こえていても、言葉としてはっきり聞き取れなくなることも特徴の一つです。
こういった加齢性難聴は少しずつ進行することが多く、自分では変化に気づきにくい場合も少なくありません。
加齢による聞こえの変化は特別なことではなく、誰にでも起こりうるものだからこそ、日頃から聞こえの状態に目を向けることが大切です。
すべての難聴を防げるわけではない
難聴には、加齢のほか、遺伝的な要因や病気、外傷など、さまざまな原因があり、中には自分の意識だけでは避けることが難しいものもあります。
一方で、加齢による聞こえの変化は、日頃の生活習慣を見直すことで進行を緩やかにできる可能性があります。
加齢性難聴は、年齢を重ねることで耳の中の音を感じ取る細胞や神経の働きが少しずつ低下することで進行すると考えられています。
また、長年にわたる騒音の影響や生活習慣などが重なり、聞こえに変化が現れることもあります。
内耳の音を感じ取る細胞は、大きな音を長時間聞き続けることでダメージを受ける可能性があるため、日頃から耳に負担をかけすぎないことが大切です。
日頃の心がけでリスクを減らせる可能性がある
聞こえの健康を守るためには、日常生活での心がけが大切です。
例えば、騒音の大きい場所に長時間いないようにしたり、イヤホンやヘッドホンの音量を上げすぎないようにしたりするなど、耳に負担をかけない生活を意識してみましょう。
また、聞こえは耳だけでなく、心身の健康状態とも深く関わっていると考えられています。
そのため、十分な睡眠や休養をとること、適度な運動を取り入れること、栄養バランスの良い食事を心がけることなど、生活習慣を整えることも大切です。
難聴予防のために意識したい生活習慣

日頃の生活習慣を見直すことは、難聴予防の方法としても大切です。
耳を使いすぎたあとは適度に休ませるなど、負担をかけすぎないよう気にかけることが大切です。
ここでは、日常に意識して取り入れたい生活習慣を紹介します。
大きな音を長時間聞き続けない
イヤホンやヘッドホンで大音量の音楽を長時間聞き続けると、耳に負担がかかります。
音量は控えめにして、周囲の音が少し聞こえる程度を目安にしましょう。
また、ライブ会場や工事現場など、大きな音が続く環境が避けられない場合は注意が必要です。
音源との距離を保ったり、必要に応じて耳栓を活用したりするなど、負担を軽減する工夫を取り入れましょう。
耳を休ませる時間をつくる
耳は、私たちが意識していない間も常に音の情報を処理しています。
そのため、耳を酷使した後は、意識的に休ませる時間をつくることも大切です。
イヤホンやヘッドホンを長時間使用した後や、大きな音が続く環境で過ごした後は、静かな場所で過ごす時間を設けるように心がけましょう。
特に、仕事や趣味などで大きな音にさらされる時間が長い場合は、定期的に休憩をするなど、耳を休ませる方法を意識する必要があります。
十分な睡眠を心がける
睡眠が不足した状態が続くと、疲労がたまりやすく、心身の健康状態に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、規則正しい生活リズムを意識し、十分な睡眠を心がけましょう。
特に、毎朝同じ時間に起床することを心がけると、生活リズムが整いやすくなります。
また、寝る前はスマートフォンの使用を控えて静かに過ごすなど、睡眠の質を高める工夫を取り入れるのもおすすめです。
ストレスをため込みすぎない
強いストレスや疲労が続くと、さまざまな不調が現れることがあります。
聞こえとの直接的な関係は一概にはいえませんが、心身の健康のためには、ストレスをため込みすぎないことも大切です。
適度な休息や趣味の時間を取り入れたり、軽い運動で気分転換をしたりするなど、自分に合った方法でリフレッシュする時間を確保しましょう。
毎日忙しく過ごしていると、自分の体調の変化を後回しにしてしまいがちです。
無理をせず、自分のペースで心と体を整えることを意識しましょう。
聞こえの健康を支える食事と運動

聞こえの健康を維持するためには、耳だけでなく体全体の状態を整えることも大切です。
耳の機能は血流や神経などと深く関わっているため、毎日の食事や運動習慣を見直すことが、将来の聞こえを守ることにつながる可能性があります。
栄養バランスの良い食事を意識する
「これを食べれば難聴を予防できる」という特定の食品があるわけではありません。
耳の機能は、血流や神経など、体全体の状態と深く関わっており、栄養バランスの良い食事は、耳を含めた全身の健康を支える基本です。
そのため、特定の栄養素だけに偏らず、さまざまな食品をバランスよく摂ることが大切です。
例えば、魚に含まれるEPA・DHA、豚肉や貝類に含まれるビタミンB群、緑黄色野菜に含まれるビタミンE、海藻類やナッツ類に含まれるミネラルなどを取り入れながら、主食・主菜・副菜をそろえた食事を意識してみましょう。
血流改善につながる適度な運動を取り入れる
ウォーキングやストレッチなどの適度な運動は、健康的な体づくりだけではなく、全身の血流改善にもつながります。
ハードな運動をする必要はなく、ご自身にとって無理なく続けられる運動を生活に取り入れることが大切です。
例えば、エレベーターではなく階段を使う、電車では一駅手前で降りて歩く、休日は少し遠くまで散歩に出かけるなど、日常生活の中で体を動かす機会を増やすことから始めてみましょう。
生活習慣病の予防も大切
高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、全身の血管に負担をかけることがあり、難聴との関連も指摘されています。
日頃から食生活や運動習慣を整え、定期的に健康状態を確認することで生活習慣病を予防することは、耳の健康を守ることにもつながります。
また、すでに生活習慣病の指摘を受けている場合は、医師の指導のもとで適切に治療や管理を行うことも大切です。
こんな変化は聞こえのサインかも?

日常生活の中に、聞こえの変化のサインが隠れていることがあります。
自分では気づかないうちに難聴が進んでいる場合もあるため、普段の様子を振り返ってみましょう。
ここでは、代表的なサインを紹介します。
テレビの音量が大きくなった
以前よりテレビの音量を上げるようになった場合は、聴力が低下してきている可能性があります。
周囲に雑音がない状況でも聞こえづらさがあるか、確認してみましょう。
聞き返しが増えた
会話の中で聞き間違いや聞き返しが増えた場合、聞こえが変化してきたサインかもしれません。
音は聞こえていても、言葉がはっきり聞き取れない場合があります。
騒がしい場所で会話しづらい
外出先など、周囲に騒音が多い場所では、声が聞き取りにくいと感じる場合があります。
会話がスムーズにできない場合、難聴が進行している場合も考えられます。
電話が聞き取りにくくなった
対面でのコミュニケーションには問題がなくても、電話の音声が聞き取りづらいと感じる場合は注意が必要です。
電話は音声だけでやりとりするため、聞こえの変化に気づきやすい場面のひとつです。
難聴予防とあわせて「聞こえの確認」も大切

難聴の予防を考えるうえで、日頃から自分の聞こえの状態を把握しておくことは大切です。
日常の中では自分の変化に気づきにくいこともあるため、家族からの指摘をきっかけに気づくことや、定期的に聞こえを確認する機会を持つことが難聴予防にもつながります。
聞こえの変化は自分では気づきにくい
聞こえの変化や難聴は、少しずつ進行することが多いため、自分では気づきにくいことがあります。
日常生活で不便を感じていなくても、実は聴力が低下している場合もあります。
家族から指摘されて気づくこともある
本人は気づいていなくても、家族から「テレビの音が大きい」「聞き返しが増えた」と指摘を受けて初めて変化に気づく場合があります。
周囲の声に耳を傾けることは、難聴に気づく大切なきっかけになります。
定期的に聞こえの状態を確認するメリット
耳鼻咽喉科や補聴器専門店で定期的に聞こえの状態を確認することで、わずかな変化にも気づきやすくなります。
聞こえの変化はゆっくり進行することが多く、自覚しにくい場合もあるため、定期的に状態を把握しておくことが大切です。
聞こえに不安を感じたときの対処法

聞こえに少しでも不安を感じたときは、早めに状況を把握しておくことが大切です。
日常生活の中で変化がないか振り返り、違和感がある場合は一人で抱えず専門家へ相談するのがおすすめです。
まずは生活の中で変化がないか振り返る
最近の日常生活の中で、テレビの音量アップや聞き返しの増加など、聞こえの変化がないか振り返ってみましょう。
日常の中の小さな変化に気づくことが、早めの対応につながります。
一人で悩まず専門家に相談する
聞こえに不安を感じた場合は、一人で悩むよりも、専門家に相談するのが安心です。
客観的な検査や診断を受けることで、現在の状態を正しく把握しやすくなります。
必要に応じて補聴器という選択肢もある
聞こえの状態によっては、補聴器の使用が役立つ場合もあります。
「まだ補聴器を使うほどではない」と考える方もいらっしゃいますが、聞こえをサポートすることは日々の安全やコミュニケーションの質を保つうえで役立ちます。
気になることがある場合は、補聴器専門店に相談してみるのも一つの方法です。
難聴予防は毎日の積み重ねが大切|まとめ
難聴はさまざまな原因によって起こるため、完全に防ぐことは難しいとされています。
しかし、生活習慣を整えたり、耳に負担をかけない工夫をしたりする日々の積み重ねが、聞こえの健康を守り、難聴を予防することにつながります。
また、聞こえの変化は誰にでも起こりうるため、早めに気づくことも大切です。
定期的に聞こえの状態を確認したり、不安を感じたときは耳鼻咽喉科などの専門家に相談するのが安心です。
さらに、日常的に聞こえにくさが気になる場合は、補聴器という選択肢もあります。
日々の予防を続けながら、必要に応じて聞こえをサポートする方法も取り入れ、ご自身の聞こえと上手に向き合っていくことが大切です!
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