補聴器と集音器の違いとは?購入方法や価格についても紹介!

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加齢や生活環境の変化によって「最近、テレビの音が大きいと言われる」「家族との会話を聞き返すことが増えた」と感じることはありませんか?

そうした際に、まず検討に上がるのが補聴器や集音器といった「聞こえをサポートする機器」です。

しかし、補聴器と集音器を比較すると、見た目が似ていても目的や機能、さらには価格帯にまで決定的な違いが存在します。

聞こえに関わる機器を正しく選べないと、快適な聞こえが得られないだけでなく、知らないうちに難聴の進行を許してしまうリスクさえあるのです。

この記事では、補聴器と集音器の違いをわかりやすく整理し、購入方法や価格・消費税、さらには難聴の程度別の選び方まで詳しく解説します。

どっちがいい?補聴器と集音器の違いとは

補聴器を受け取る様子

補聴器と集音器の違いがわからないまま、自分に合っていないものを購入してしまうのはとてもリスクが高いです。補聴器と集音器には主に3つの違いがあります。

  • 補聴器は医療機器、集音器は音響機器
  • 補聴器は調整ができる、集音器は調整ができない
  • 補聴器と集音器で価格に違いがある

詳細は記事の後半にて解説いたしますが、まずは簡単に、補聴器と集音器の違いを表にまとめているので、こちらもぜひ参考にしてください。

項目 補聴器 集音器
区分 厚生労働省が認可した「管理医療機器」 音響機器・家電製品としての扱い
主な目的 難聴者の聞こえを補うための医療行為 音を大きく聞くための補助的な使用
調整機能 聴力に合わせ周波数ごとに精密調整 全体的な音量調整のみ(一律増幅)
安全性 出力制限機能など、耳を保護する基準あり 性能が一定ではなく、出力が過大になる恐れあり
価格相場 片耳約10万円〜70万円程度 数千円〜数万円程度が中心
消費税 医療機器のため本体価格は非課税 家電製品と同じ課税対象(10%)
購入先 補聴器専門店、耳鼻科紹介店など 家電量販店、通販サイトなど
対応できる難聴 軽度から高度・重度まで幅広く対応 軽度の聞き取りにくさに限定的

ここからは補聴器と集音器の違いについて、それぞれご紹介します。

医療機器が補聴器、音響機器が集音器

2つの製品を差し出すスタッフ

補聴器と集音器の違いとして最初に挙げられるのは、商品カテゴリーの違いです。

医療機器と音響機器では、使う際の使用感や長期間使ったあとの耳への影響も変わってくるので、しっかり理解して選びましょう。

補聴器は厚生労働省が認可した管理医療機器

補聴器は、厚生労働省から「管理医療機器」としての認可を受けなければ、その名称を名乗ることすらできません。

この認可を得るためには、法律に基づいた厳しい審査をクリアする必要があります

補聴器の機能で重要なのが、大きな音が突然鳴った際に出力を抑える「出力制限機能」です。

食器がぶつかる音や車のクラクションなど、突発的な衝撃音が耳にダメージを与えないよう、コンピューターが瞬時に音量を抑制します。

これにより、安全に聞こえをサポートできる基本性能が保証されているのです。

集音器は家電製品のため安全基準がない

対して、集音器はあくまで「音響機器」という位置づけです。身近な例で言えば、音楽を聴くためのイヤホンやスピーカーなどと同じ家電製品の扱いです。

一部の高性能な集音器には、補聴器に似た機能が搭載されていることもありますが、国が定めた医療機器としての基準を満たしているわけではありません

性能の保証という面では、製品ごとに大きなばらつきがあるのが実情であり、人によっては「音が大きすぎて耳が痛い」といったトラブルに繋がるケースも見受けられます。

補聴器は調整ができる、集音器は調整ができない

補聴器と集音器の2つ目の違いは、音質調整できるかどうかの違いです。

音質を調整することで、聞こえやすさや耳を守ることに繋がるので、非常に重要な要素と言えます。

補聴器は聴力に合わせた精密な調整が可能

難聴と一口に言っても、人によって「高い音が聞こえにくい」「低い音が聞き取りにくい」といった特徴は千差万別です。

補聴器は、事前に細かな聴力測定を行い、そのデータをもとに周波数(音の高さ)ごとに音量を増減させます

専門の技能者が、ご本人の生活環境などに合わせて「最適な音・声のバランス」を作り上げるため、違和感の少ない聞こえを実現できるのです。

一度設定して終わりではなく、生活しながら微調整を繰り返すことで、徐々に「自分の耳」に馴染ませていくことができます。

集音器は音を一律に大きくするだけ

一方で、集音器は基本的に「すべての音を一律に大きくする」という仕組みです。

特定の音域だけを補正する機能がないため、聞き取りたい会話だけでなく、周囲のガヤガヤした騒音やエアコンの動作音までもが一緒に増幅されてしまいます。

「音は聞こえるけれど、うるさくて疲れる」「何を言っているのか言葉がはっきりしない」という不満が出やすいのは、この調整機能の有無が原因です。

集音器は「音量を上げる」ことには長けていますが、「言葉を聴き取りやすくする」ための精密な処理能力は備わっていないことがほとんどです。

難聴については下記の記事でも詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

難聴にはどんな種類がある?難聴の特徴や原因を詳しく解説

補聴器と集音器で価格に違いがある

お金のイメージ

補聴器と集音器の3つ目の違いは、価格の違いです。

医療機器である補聴器には、音響機器の集音器に比べ、精密な機能が多く搭載されているため高価になりやすいので、その詳細について解説します。

補聴器が高額になる理由

補聴器の価格帯は、片耳10万円程度から、最新のAI機能を搭載した70万円を超えるものまで幅広く存在します。

高額に感じられるかもしれませんが、そこには理由があります。

一つは、周囲の環境を1秒間に数百回スキャンして雑音をカットする高度なコンピューターチップの開発コストです。

そしてもう一つは、購入後に何度でも受けられる「再調整」や「メンテナンス」の技術料が価格に含まれている点にあります。

補聴器は「買って終わり」ではなく、快適に使い続けるためのプロのサポート料が含まれた価格設定となっているのです。

集音器は安価だが長期コストに注意

集音器は、安いものでは数千円から、高くても数万円程度が主流です。医療機器としての認可プロセスや、高度なチップ開発のコストを抑えているため、非常に安価に手に入ります。

しかし、アフターフォローが含まれていないケースがほとんどであり、故障した際の修理体制もメーカーによってまちまちです。

また、自分に合わなかった場合の返品が難しいことも多いため、短期的なコストの安さだけで判断するのは注意が必要です。

補聴器と集音器の消費税の違い

ここで注目したいのが税制です。補聴器本体の購入費用は、医療機器に該当するため「消費税非課税」として扱われます。

一方で、集音器は一般的な家電製品と同じ扱いになるため「消費税10%」がかかります。

たとえば20万円の製品を検討する場合、補聴器なら20万円(非課税)ですが、集音器(同価格帯のものがあれば)なら22万円(税込)になります。

本体価格だけでなく、こうした税金の扱いという点でも、補聴器と集音器の違いがあることを覚えておくと良いでしょう。

補聴器購入時に利用できる補助金については、以下の記事をご参照ください。

補聴器を購入するときに利用できる補助金制度とは?申請方法などを解説

集音器を使い続けるリスク

安易に「安いから」という理由で集音器を選び、適切なケアをせずに使い続けることには、実は深刻なリスクが伴います。

ここでは、補聴器の代わりに集音器を使い続けるリスクについてご紹介します。

難聴の進行を招く可能性

中等度以上の難聴を抱えている方は、単に音が小さいと感じるだけでなく、「言葉を判別する力(語音明瞭度)」が低下していることが少なくありません。

この状態で調整のできない集音器を使用し、無理に大きな音を聞き続けると、聴覚神経に過度な負担がかかる可能性があります。

過大音による耳へのダメージ

集音器には不意な大音量を抑える機能が不十分なものも多いため、使い続けることでかえって耳を傷めてしまうリスクも否定できません

耳を守るための機能の差が、将来の聴力に影響を及ぼすこともあるのです。

適切な対策のタイミングを逃す

「集音器でもなんとかなっている」と思っていても、実際には大切な聞き取りのチャンスを逃しているかもしれません。

脳は聞こえない状態が長く続くと、音を処理する機能が徐々に衰えていきます。

不適切な補正を続けている間に、本来補聴器で得られるはずの「脳のトレーニング」の機会が失われ、いざ補聴器を使い始めたときに効果が出にくくなるというケースも散見されます。

補聴器の特徴

補聴器

補聴器は聴力が低下した人の聞こえをサポートする医療機器です。

1949年に身体障害者福祉法が制定されてから、補聴器の販売と普及が進められていきました。

2000年代からはアナログ補聴器からデジタル補聴器へと移行が進み、現在はデジタル補聴器が主流となっています。

近年では、1人ひとりに合わせた調整だけではなくBluetoothを採用したスマートフォンと連動している補聴器やAIを活用して環境に合わせた音質調整がその場で出来る機能が付いた補聴器なども開発されています。

補聴器の購入方法

補聴器の購入の際に、補聴器専門店以外でも補聴器が売られているケースもありますが、補聴器は専門店での購入をおすすめします。

補聴器専門店は日本補聴器販売店協会が定める禁忌8項目を遵守して販売しているので安心でき、アフターフォローも充実しています。

補聴器の価格

ボックスタイプ補聴器 耳掛けタイプ補聴器 耳穴タイプ補聴器 子ども用補聴器
30,000円~100,000円程度 78,000円~670,000円程度 100,000円~680,000円程度 130,000円~400,000円程度

補聴器には様々なタイプがあるので、それによって価格が変動します。

自分に合った補聴器を見つけるには、専門的な知識を有している補聴器専門店で相談してみましょう。

補聴器専門店には補聴器のプロが常に居ますので、要望に応じて補聴器を選んでくれることがメリットです。

補聴器を購入したいけど金額で悩んでいるという方は、予算などについてもプロに相談し、自身に合った補聴器を探しましょう。

集音器の特徴

耳に収音器を付ける様子

集音器も補聴器と同じで聞こえのサポートをしますが、先述したように厚生労働省による認可がされていません。

集音器は、補聴器よりも購入方法や値段などの面で気軽に購入できる、といった理由で使用されている方もいます。

しかし、集音器は1人ひとりに合わせた聞こえの調整が出来ず、全ての音を大きくするか小さくすることしか出来ないため、人によって合う合わないの差が大きいのが特徴です。

愛知県・岐阜県にお住まいの方で、今お使いの集音器に満足していない方は、お近くの愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターへお気軽にご相談ください!

補聴器専門店のスタッフが、聞こえに合った適切な補聴器をご案内いたします。

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集音器の購入方法

集音器は医療機器ではないので、インターネットでの購入や一般家電量販店での購入が可能です。

集音器は手軽に購入することができますが、それぞれの集音器で機能が異なるので自分に合った集音器を探すのは難しいかもしれません。

購入する際に最も重要となるのは、補聴器と集音器の違いを理解することです。

集音器の価格

集音器3,000円~70,000円程度

集音器は補聴器と比較して、医療機器メーカー以外が販売していることもあり安価な集音器が多いですが、機能によっては高額な集音器も販売されています。

あまりに安価な集音器は取扱いに注意が必要な場合が多いので、慎重に選ぶ必要があります。

また、先述したように、集音器は医療機器ではないので、課税対象(消費税10%)になります。

補聴器と集音器どちらを買うか迷ったら?選び方のポイント

クエスチョンマークを指さす様子

補聴器と集音器の違いが分かっても、いざ購入するとなったらどちらを選んだらいいか分からないという方もいらっしゃることでしょう。

そこで以下では、補聴器と集音器の選び方のポイントを解説していきますので、どちらを選ぶか検討している方はぜひ参考にしてください。

聞こえの違いで選ぶ

ご自身が「どちらを買うべきか」を判断する際、最も信頼できる指標は現在の「難聴の程度」です。

◆軽度難聴の場合(26〜40dB程度)

小さな声や遠くの音が聞き取りにくいと感じるレベルです。

静かな場所での1対1の会話は困らないものの、会議や騒がしい場所で聞き漏らしがある場合は、補聴器の「雑音抑制機能」が非常に役立ちます。

趣味やテレビ視聴時など、限定的な補助として使うなら集音器も選択肢に入るでしょう。

◆中等度難聴の場合(41〜70dB程度)

普通の会話が聞き取りにくく、正面で大きめに話してもらわないと内容を正しく理解しにくい状態です。

この段階になると、日常生活に明確な支障が出始めるため、中等度難聴では医学的にも補聴器の装用が強く推奨されます。

集音器では出力が不十分であったり、歪んだ音で言葉の聞き取りが改善しなかったりすることが多いため、迷わず専門店で補聴器を選ぶべき段階です。

◆高度難聴の場合(71dB以上)

耳元で叫ぶような声でないと会話が成立しないレベルです。

この段階では、一般的な集音器ではパワー不足であり、改善はほとんど期待できません。

高度難聴の方は、専門医や補聴器相談員と相談の上、自分専用に精密にフィッティングされた高出力の補聴器を使用することが、安全かつ確実な手段となります。

「ご自身の聞こえの状態がわからない」という方は、お近くの愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターへお気軽にご相談ください。

使用目的で選ぶ

補聴器や集音器では機能や性能が異なるため、使用する目的に合わせて選ぶ必要があります。

会話や日常生活で聞こえにくさを感じているという方は、補聴器を選ぶのがおすすめです。

集音器は声の増幅が目的ですが、会話が飛び交うような場面で使用すると不要な会話も拾ってしまい、かえって聞き取りづらくなってしまう可能性があります。

「ご自身の聞こえの状態がわからない」という方は、お近くの愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターへお気軽にご相談ください。

聞こえ方を試してみてから選ぶ

実際に装着して聞こえの違いを体験してから補聴器と集音器のどちらを購入するかを選ぶのも良いでしょう。

店舗によりますが、集音器は家電量販店などで購入前に試着できる場合もあります。

それとは違い、補聴器は専門店などで実際に装着することができるので、専門相談員などのプロに相談しながら選ぶことができます。

店舗に訪れる機会があった場合には、実際に商品で聞こえ方の違いを感じてみるのも良いでしょう。

補聴器と集音器の違い|まとめ

補聴器と集音器の違いを正しく理解することは、単に機器を選ぶだけでなく、大切な「聞こえの質」と将来の生活を守ることに直結します。

補聴器は集音器と比較して初期費用はかかりますが、医療機器としての安全性、一人ひとりに合わせた精密な調整、そして消費税非課税というメリットがあります。

何より、認定補聴器技能者などのプロによる継続的なサポートを受けられる点は、集音器にはない最大の価値です。

まずは、ご自身の今の聞こえの状態を正しく知ることが第一歩です。

愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターでは、専門の相談員があなたの聞こえのお悩みに寄り添い、補聴器と集音器の違いを踏まえた最適なご提案をさせていただきます。

まずは無料の聴力測定から、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

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