補聴器の聞こえ方は?音の違和感の原因と失敗しない選び方

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補聴器の購入を検討している人の中には「周囲の音や家族の会話はしっかり聞こえるのか?」「自然な聞こえなのか?」といった不安や疑問を抱えている方が多く、当センターにも様々なご相談をいただきます。

補聴器の聞こえ方は、人によっても補聴器によっても異なるため一概にはいえません。しかし、自分に合った補聴器を選ぶことで、周囲の音や会話がクリアに聞こえやすくなります。

本記事では、補聴器の聞こえ方のイメージ、補聴器から出る不快音の原因、補聴器の失敗しない選び方などを解説します。

補聴器の「聞こえ方」のイメージ

補聴器の聞こえ方について悩んでいる人、家族や知人から聞こえについて相談を受けたことがある人は多いと思います。

補聴器を装着した際に不快感を抱く人の多くが、以下のように感じています。

  • 音は大きいけど、聞こえ方がおかしい
  • 家族や友人の声がロボットみたいに聞こえる
  • 会話音がぼやけている
  • 自分の声が頭の中に響いてくる
  • 車やエンジンの音が頭に響く
  • 機械音が響く

これらは2〜3週間程度で改善されることもあれば、継続的に悩まされることもあります。

補聴器を購入したのに使わなくなる人の多くが、こうした音や聞こえに悩まされ、解決の気配がないためです。

なお、補聴器はマイクが組み込まれた機械であるため、雑音は少なからず聞こえます。しかし、自分に合った補聴器や高品質の補聴器を選べば、装着当初から不快感は抑えられます。

なぜ、人によって「補聴器の聞こえ方」が違うのか?

耳の聞こえを示す選と耳に手を当てている人

同じ補聴器であっても、ある人にとってはよく聞こえ、ある人にとってはそうでないことはよくあります。

以下では、人によって補聴器の聞こえ方や周囲の音の聞こえ方が異なる理由を解説します。

難聴の原因の違い

補聴器の聞こえ方は、難聴の型によって大きく変わってきます。難聴には主に3つのパターンがあります。

伝音難聴
耳の構造のうち、外耳から内耳にかけての伝音器の障害で発生します。中耳炎や鼓膜の損傷から起こることが多いです。

感音難聴
耳の構造のうち、内耳や聴神経の障害が原因です。加齢による聴力の低下、長時間の騒音が原因になることが多いです。

混合性難聴
伝音難聴と感音難聴の症状がみられます。

高齢者の難聴の多くが感音難聴に該当します。治療方法として補聴器、人工内耳が一般的に用いられます。一方、伝音難聴の場合は、手術や治療で改善することが多いです。

脳の慣れ具合

補聴器から聞こえる音を耳で聞くと思っている方も多いですが、実際は脳で聞きます。難聴に長年にわたって悩まされている人は、脳が聞こえない状態に慣れています。このため、音を脳に入れたとしても、正しい処理を行うのに時間がかかります。

例えば、約10年間、音があまり聞こえない世界で過ごしていた人は、補聴器を装着した当初は音が大きすぎると感じます。

しかし、補聴器を2〜4週間程度使い続ければ、うるさいと感じていた音にも慣れ、脳はその音を正常なボリュームとして判断できるようになります。

聞こえに不安を感じたら、できるだけ早めに相談することが大切です。聞こえにくくなってからの期間が短いほど、脳が音に慣れやすく、補聴器にもスムーズに適応しやすくなります。

難聴の度合いの違い

同じ補聴器であっても、軽度難聴の人と高度難聴の人では聞こえ方が大きく違います。

軽度難聴の人であれば、音をわずかに大きくすれば普通に聞こえる状態に戻れますが、高度難聴の人は音を大きくしても音が歪むなどして、うまく聞き取ることができません。

特に、内耳の感覚細胞が傷ついている場合、補聴器では限界があるため、補聴器を使っても回復しないケースも少なくありません。

友人がおすすめする補聴器でも、難聴の度合いや聞こえ方が人それぞれ違うため、自分が実際に試してみたら「うまく聞き取れない」ということは珍しくありません。

補聴器から出る不快音の原因

補聴器を装着した際、機械音が聞こえてきたり、変な聞こえ方がしたりすることもあります。以下では、これらの音の原因を解説します。

「ザーザー」などの雑音

補聴器を装着すると、「ザーザー」「ザワザワ」といった音が聞こえてくることがあります。補聴器は非常に小さなマイクと増幅回路でできているため、高性能なものでも完全にこれらの音をゼロにすることはできません。

人通りが多い場所や繁華街などでは、この音は聞こえにくいです。しかし、静かな場所では他の音がないため、顕著に感じることがあります。

これらのノイズを完全にゼロにはできませんが、補聴器によってノイズの聞こえ具合は異なります。

また、補聴器を装着していると機械音に慣れ、気にならなくなってくるケースも多いです。

周囲の音の拡大

身のまわりにはさまざまな音があり、たとえシーンとした場所であっても、完全に無音の場所は少ないです。

例えば、衣擦れの音、冷蔵庫のファン音、空調の風の音、自分の呼吸音などが挙げられます。これらの音は、普通に生活している分には気にならないことがほとんどでしょう。しかし、補聴器は周囲の音を大きくする機械であるため、前述の音も拡大されて聞こえます。

ハンドマイクを握って話したときに、自分の息の音や服が擦れる音が響いていると感じた経験がある人もいると思います。

補聴器も同じで、耳のすぐそばで小さな音まで拾って増幅するため、静かな場所だと特に感じやすくなります。

補聴器の失敗しない選び方

難聴と補聴器の基礎知識|症状から選び方まで徹底解説

補聴器は、日常生活の聞こえを支える大切な機器です。そのため、私たち補聴器専門店としては、まず「自分の耳に合った補聴器を選ぶこと」を何より重視していただきたいと考えています。

近年はネットや量販店など、気軽に購入できる選択肢が増えています。

しかし、補聴器は精密な調整が必要な機器であり、耳の状態や生活環境に合わないまま選んでしまうと「声が聞き取りづらい」「雑音が気になる」など、使い続けるのが難しくなるケースが少なくありません。

当店のような補聴器専門店では、まず一人ひとりの聴力や聞こえ方の特徴を詳細に測定したうえで、普段の生活シーンや改善したいお悩みを丁寧にヒアリングし、最適な機種をご提案しています。

聞こえに関する小さな不安も遠慮なくご相談いただくことで、より満足のいく補聴器選びができます。

専門店で確認すべきポイント

補聴器専門店を訪れた際には、以下のポイントを確認しましょう。

① 聴力測定を丁寧に行ってくれるか
補聴器選びの基本は、正確な聴力測定です。周波数ごとの音の聞こえ方や正確に言葉が聞こえているかを細かく測定してくれる専門店を選びましょう。

② 生活環境や悩みをヒアリングしてくれるか
「どんな場面で困っているか」「どんな音が聞き取りにくいか」など、日常生活での具体的な悩みを聞いてくれるかどうかが重要です。

③ 試聴があるか
実際に着けてみないと、補聴器が自分に合うかどうかは分かりません。視聴効果が確認出来る専門店を選びましょう。

④ アフターサポートが充実しているか
購入後も定期的な調整やメンテナンスが必要です。気軽に相談できる体制があるかどうかも確認しましょう。

まとめ|補聴器の音が気になるなら専門店でのお試しが重要

補聴器の聞こえ方は、難聴の原因や度合い、脳の慣れなどによって大きく異なります。

そのため、カタログなどでチェックするだけでは自分に合うかどうかを判断するのは難しく、実際に装着して確かめることが欠かせません。

補聴器専門店では、聞こえ方の悩みや不安を専門スタッフに相談しながら、自分の耳に合わせた設定で試聴できます。

初めての方でも、補聴器の特徴や違和感の原因について丁寧に説明を受けながら試せるため、「思っていたのと違った」という失敗を防ぎやすくなります。

補聴器は高価な機器ですが、価格よりも大切なのは自分の聞こえに合う調整ができることです。補聴器の購入を検討している方や、聞こえ方に不安がある方は、まず専門店へご相談してみてはいかがでしょうか?

愛知県・岐阜県にお住まいの方は、ぜひ愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターへお気軽にご相談ください!

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