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補聴器を必要とする方の多くが、価格の高さに悩みながら購入を検討されています。
インターネット上では「中古補聴器」という言葉も増え、中古品なら安く手に入るのではないかと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、中古補聴器の購入には多くのリスクが潜んでいるため、安価だからと安易に飛びつくのは危険です。
この記事では、中古の補聴器を購入することに関するリスクを詳しく解説し、正しい買い方についても分かりやすくご案内いたします。
中古で補聴器を購入するリスク

中古の補聴器を購入する際には、法的な問題だけでなく、身体や使用の安全面にも大きなリスクがあります。
ここでは、中古で補聴器を購入するときに起こりうるリスクについてご紹介します。これらのリスクを正しく理解した上で判断することが大切です。
違法の可能性
補聴器は医療機器として厚生労働省の承認を受けています。
そのため、販売には国が定めた医療機器販売業の届出が必要であり、本人所有の中古補聴器を無届出の個人が売買する行為は、違法に該当します。
インターネットのフリマアプリやオークションで売買されることも多いですが、これらは販売のルールを無視しており、購入すると法的トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
安心して購入するためには、管理者の居る補聴器販売店で購入することが大切です。
自分の耳や聴力に合わない
補聴器は個別に聴力測定とフィッティングが行われて初めて最大の効果を発揮します。
中古補聴器は元の所有者に合わせて調整されたものであり、購入した本人の聴力や耳の形に必ず合うとは限りません。
フィットしない補聴器は聴力の改善効果を得られないだけでなく、逆に聴力を低下させる原因になることもあれば、耳への負担やストレスの原因になってしまうこともあります。
中古購入時に別途調整サービスを受けても高額になる場合があり、結果として新品購入に近い費用がかかることもあります。
衛生面や部品の劣化
補聴器は耳に直接装着するため、衛生管理が非常に重要です。中古品は前の持ち主の汗や耳垢、細菌が付着している場合があり、適切なクリーニングがされていないケースも散見されます。
こうした衛生面の問題は、耳の炎症や感染症につながるリスクがあるため大変危険です。また、補聴器内部の電子部品や消耗品も経年劣化が進んでいる可能性があります。
これにより故障や音質の悪化が早期に起こる点にも注意が必要です。
不具合がでたときの保証がない
新品の補聴器は通常、1~3年のメーカー保証が付帯し、故障時には無償修理や交換が受けられます。一方で中古品ではほぼすべての場合で保証が付かず、故障すれば高額な修理費用を自己負担しなければなりません。
修理が不可能な旧型モデルを購入してしまうと、修理自体が出来ない事態もあり得ます。これらは中古補聴器の大きなリスクと言えるでしょう。
補聴器の譲渡はOK!しかし自分に合わない可能性も
親族間や知人から補聴器を譲り受ける事例もありますが、使い回しには注意が必要です。
補聴器は個人に合わせて作られているため、譲渡後に自身の耳に合わず、不具合を感じることがあります。
また、適切な調整を経ないまま使うと、効果が出ず、かえって使いづらく感じることも多いです。譲渡補聴器を使う際は必ず専門店で調整や点検を受けてから使用しましょう。
以下に上記のリスクを一覧でまとめましたので参考にしてください。
| リスクの側面 | 詳細な内容 | 読者への影響 |
|---|---|---|
| 違法性の可能性 | 医療機器販売業の無届出販売に該当し、法規違反となる。 | 法的トラブルに巻き込まれる可能性がある。 |
| 実用性の欠如 | 前所有者の聴力・耳の形に調整されており、合わない。 | 聴力の改善効果がなく、耳への負担やストレスになる。 |
| 衛生・劣化 | 汗、耳垢、細菌が付着。内部部品も経年劣化している。 | 感染症リスク、故障・音質悪化が早まる可能性がある。 |
| 保証・修理 | メーカー保証が適用外。旧型は修理不能な場合がある。 | 故障時に高額な費用を自己負担する必要がある。 |
補聴器を中古で買いたいと思う理由

中古補聴器に興味を持つ背景には、価格の高さや費用面への不安が大きく影響しています。
ここでは、中古での補聴器購入を検討されている方のお悩みや理由などを簡単にご紹介します。
新品は高額だから
補聴器は一般に非常に高額で、10万円から30万円以上するモデルも少なくありません。
ご高齢の方や年金受給者が多い補聴器のユーザー層にとって、家計の負担は無視できないものです。
これが中古品に目を向ける最大の理由ですが、安い補聴器にはそれなりに理由があることを理解する必要があります。
通販で売っているもので妥協しようと思ってしまう
通販サイトなどで「補聴器」と称した商品も販売されていますが、多くは医療機器認可のない集音器や単純な音量増幅器です。
通販サイトなどで販売されている「集音器」と「補聴器」は、機能と安全性において明確に異なります。
- 補聴器:厚生労働省が承認した管理医療機器。個人の聴力に合わせて音質・音量を細かく調整でき、聴力保護の機能がある。
- 集音器:医療機器ではない単純な音量増幅器。音質調整の機能がなく、長時間使用すると耳に過度な負担をかけ、聴力悪化を招く危険がある。
これらは補聴器とは異なり、効果の歩調が無いばかりか、長時間使うと耳に負担がかかってしまい、さらなる聴力の悪化を招く危険もあります。
医療機器として認可された「補聴器」として販売されているか必ず確認し、自己判断で安価な製品を購入するのは避けましょう。
補聴器を正しく購入する方法

補聴器は身に着ける大切な医療機器です。そのため、適切な購入方法を知ることが非常に重要です。
正しい方法で購入することで費用対効果も十分に期待できます。
補聴器助成制度・医療費控除を活用できる
多くの自治体では補聴器購入に対する助成制度が充実しており、所得に応じて購入費用の一部が補助されます。
また、医師が必要と認めた場合は、医療費控除の対象になるため確定申告で税金が軽減される可能性もあります。事前に自治体や補聴器専門店に相談し、正規ルートでの購入時にこれらの制度を最大限活用しましょう。
補聴器専門店では試聴・相談が無料
補聴器販売店では、聴力測定から複数メーカーの試聴、フィッティングまで無料で提供しています。
専門スタッフが一人ひとりの聴力や、生活スタイルに合わせて、納得のいく補聴器選びのサポートを行います。
そのため、中古補聴器にありがちな「合わない」「うるさくて使えない」というリスクがなく、納得のいく補聴器の購入が可能です。
メーカー保証・アフターサポートが充実
新品の補聴器は、購入後もメーカーや販売店による長期保証や定期点検、無料クリーニング、修理サービスを受けることができます。
このサポートは品質維持だけでなく、不具合時の迅速な対応が安心感に繋がっています。中古品にはほとんどこうした安心面はないため、結果的に新品のほうがトータルのコストパフォーマンスが良くなるケースが多いです。
補聴器は中古で買っても大丈夫?|まとめ
補聴器の中古購入は一見安価に感じるものの、重大なリスクが隠されています。
違法販売の可能性や調整不可、衛生面の問題、保証なしのリスクは見過ごせません。逆に、正規の販売店で購入すれば助成制度や専門的なサポートがあり、長く安心して補聴器を使用することができます。
費用面に悩みがある場合も、まずは補聴器専門店に相談し、ご自分の予算やニーズに合わせた最適な提案を受けることを強くおすすめします。
「自分にはどんな補聴器が合うの?」と迷われている愛知県・岐阜県にお住まいの方は、ぜひ一度、最寄りの店舗へお越しください。認定補聴器技能者が、あなたにぴったりの一台をご案内させていただきます!
※愛知県・岐阜県外にお住まいの方でも、店舗へご来店可能な範囲であれば喜んで対応させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
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