海外旅行で補聴器は使用できる?注意点や飛行機への持ち込み方について解説

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補聴器を使用している方にとって、海外旅行には少し難易度を高く感じてしまうかもしれません。

海外では言語が異なるため、普段の生活以上に聞こえを気にする場面が増えるかと思いますが、旅行中に補聴器に思わぬトラブルが起こったり、使用できなくなってしまったらせっかくの旅行を楽しむのも難しくなってしまいます。

そこで本記事では、「海外旅行で補聴器は使用できるの?」という疑問に対してお答えするとともに、補聴器の取り扱いや持ち込みの際の注意点を解説していきます!

海外旅行を計画している補聴器ユーザーの方は、快適な旅の実現のためにもぜひ参考にしてみてください。

海外旅行先で補聴器はそのまま使える?

日本と海外では文化や常識などが異なるため、初めて訪れる国では補聴器が使用できるのかと不安に思う方も多いでしょう。

そこで以下ではまず、海外旅行先で補聴器が使用できるのかという点について解説していきます。

基本的にほとんどの国で使用可能

結論から言うと、海外旅行先では基本的にどの国でも補聴器の使用が可能です!

海外は日本と比較して補聴器使用率が高い傾向にあり、補聴器を装用している難聴者の割合は日本よりも2〜3倍高いと言われています。

国によって異なりますが、基本的に日本よりも海外の方が補聴器が身近な存在とされているため、補聴器の使用を珍しがられることもないでしょう。

充電式補聴器の場合はコンセントの形状をチェック

補聴器を海外旅行先に持っていくこと自体に問題はありませんが、充電や電池に関しては注意が必要です。

充電式補聴器を使用している方は、事前に海外旅行先のコンセントの形状や電圧を確認しておきましょう。

コンセントの形状や電圧が日本と異なる場合、補聴器を充電するには変換プラグ、場合によっては変圧器が必要になることもあります。

現地のホテルなどで用意されている場合もありますが、確実に用意されているとは限らないため、ご自身で持っていくのが安心です。

電池式補聴器なら現地で購入することも可能

使用しているのが電池式補聴器である場合、補聴器用の電池は国際規格で統一されているため、多くの国で共通して使えます。

日本から予備の電池をいくつか持っていくのが最もスムーズですが、いざというときも海外旅行先で購入することが可能となっています。

また、「PR536なら黄色」といった種類ごとの電池の色も日本と同様であるため、ご自身が使用している補聴器電池の色を覚えておくと良いでしょう。

海外旅行先での補聴器トラブルを防ぐためのポイント

現地で補聴器に関するトラブルが起きてしまったら、せっかくの海外旅行が満足に楽しめなくなってしまいますよね。

そこで以下では、海外旅行先に補聴器を持っていくにあたって注意してほしい3つのポイントをご紹介します。

予備の電池または充電器を忘れずに

先述したように、あらかじめ予備の電池を多めに準備してから海外旅行先に行くようにしましょう。

充電式補聴器の場合は充電器やUSBケーブル、必要に応じて変換プラグや変圧器を持参しましょう。

電池式補聴器の場合、現地で購入できることも多いですが、滞在日数分より多少多めの電池を持参しておくと安心です。

ケア用品(ケース・乾燥剤・防水カバー)も忘れずに

海外旅行先は日本と気候が異なることも多いため、湿気や温度によって故障のリスクが高まります。

特に、暖かい地域や水辺への旅行を予定している場合は、補聴器ケースや乾燥剤、防水カバーといった補聴器のケア用品を忘れずに持っていきましょう。

また、補聴器についた耳垢やゴミを取り除くための清掃用の小型ブラシやクロスなども持参すると安心です。

日本にいる間に点検・クリーニングを行う

補聴器は非常に小さく精密な電子機器であるため、使用状況によっては、知らないうちに不具合が進んでいることもあります。

経年劣化が起こることもありますので、日本にいるうちに補聴器が問題なく作動しているかを確認しておくと安心です。

愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターでは、他店で購入された補聴器であっても、点検・クリーニングを無料で行っています。

補聴器の点検やクリーニングをご希望の方は、お気軽に店舗にお越しください。

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飛行機内に補聴器は持ち込める?注意点は?

海外旅行先での補聴器の取り扱いやポイントについてお分かりいただけたかと思いますが、現地に持ち込むまでにもいくつかの注意点があります。

以下では、旅行先までの飛行機への持ち込みや取り扱いに関して押さえておくべきポイントを解説していきます。

補聴器は離着陸時も着用可能

補聴器は、基本的に飛行機に持ち込めるうえ、装着したままで搭乗することができます。

補聴器の電源が入った状態でも飛行機の通信システムに支障をきたすことはないので、安心して使用しましょう。

また、空港のセキュリティゲートを通過する際にも補聴器を取り外す必要はありません。

もしゲートが反応してしまった際は、係員に補聴器を使用していることを伝えれば対応してもらえるでしょう。

充電式補聴器・電池式補聴器の持ち込み方の違い

補聴器を飛行機に持ち込む際、充電式・電池式で方法や注意点が異なります。

充電式補聴器の充電ケースには、蓄電機能としてリチウム電池が使用されていることが多くあります。

飛行機では、発火や爆発の危険性があることからリチウム電池を預け入れ荷物に入れることは禁止されています。(貨物室での発火は客室よりも大事故につながる可能性が高いため)

充電式補聴器を使用している場合は、充電器は預け入れ荷物に入れずに、機内に持ち込む荷物に入れておきましょう。

一方、電池式補聴器を使用されている場合、予備電池も含めて預け入れ荷物・機内の持ち込み荷物どちらに入れても問題ありません

念のために少量だけ機内へ持ち込んでおくと安心です。

ワイヤレス機能・FMシステムは切っておくよう注意!

機内で補聴器を使用することは問題ないとお伝えしましたが、ワイヤレス機能を搭載した補聴器を使用しているという方は注意が必要です。

飛行機の離着陸の際、携帯電話の電源を切るようアナウンスが流れますが、これは発生する電波が飛行に影響を及ぼす可能性があるためです。

補聴器のワイヤレス機能を使用するとこの電波を発生させる可能性があるため、機内モードに設定しておくか、ワイヤレス機能やFMシステムを切っておくようにしましょう。

海外での補聴器普及率は高い!

冒頭で少しお伝えしたように、海外では補聴器の普及率が日本よりも高くなっています

一般社団法人 日本補聴器工業会が行った日本と海外の補聴器の普及率についての調査では、デンマークが55%、イギリスは53%、ドイツが41%だったのに対し、日本は15%と極めて低く、海外の補聴器普及率の高さが伺えます。

しかし、各国の難聴者率に関するデータを見てみると、日本は10%であり、ドイツの11.1%、デンマークの10.9%と大差はなく、イギリスは8.8%と日本の方が高くなっていることが分かりました。

これは、日本では難聴に気づいていても補聴器を購入しようとする人が少ないことを表しています。

補聴器にわずらわしさを感じるという人は多いかもしれませんが、難聴を放置していると、さらに耳の聞こえが悪化してしまう可能性があります。

定期的に耳の聞こえのチェックを行い、必要となった場合は補聴器を使用することで、より良い暮らしを実現しましょう。

まとめ | 海外旅行で補聴器は使用できる?

本記事では、海外旅行で補聴器が使用できるのかについて、注意点も踏まえて解説いたしました。

海外旅行先でも、あらかじめ準備しておくことで日本と同様に補聴器を使用することができます。

本記事を参考に、ご自身の補聴器の形式にあわせた準備を行い、海外旅行を満喫しましょう!

補聴器についてお困りのことやご不明点がある方は、お気軽にお近くの愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターまでお越しください!

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