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加齢性難聴などで聞こえに変化を感じつつも、「補聴器は恥ずかしい」「補聴器は目立つから着けたくない」「補聴器を着けて外に出たくない」と感じている方が大変多くいらっしゃいます。
日本では補聴器の文化がさほど普及しておらず、補聴器を使うことに抵抗があるという気持ちになってしまう方が大変多いようです。
一方、ご高齢の方がいるご家族の中には「危険回避のためにも補聴器を使ってほしいが、なかなか使ってくれなくて困る」というご相談もいただきます。
しかし、補聴器は眼鏡と同様に恥ずかしいものでは決してなく、周囲との会話を楽しむためにも、周囲の音を正しく聞いて身を守るためにも大切なものです。
本記事では、補聴器を使うことを恥ずかしいと思いがちな理由、補聴器を使うメリットに加えて、目立たない小型の耳あな型補聴器について解説します。
目次
補聴器を着用することに恥ずかしいと思う理由

補聴器の着用は恥ずかしいことではまったくありませんが、「補聴器はかっこわるい」「補聴器を着けていると人の目が気になる」と悩んでしまう方もいらっしゃいます。
補聴器を着用することに恥ずかしさを感じるのは、日本の文化が関係しています。
日本では補聴器の文化が普及していない
日本では若さを肯定的にとらえ、老いを否定的にとらえる考えが長らく根付いているため、補聴器着用を老いと結びつけて、否定的に考えがちです。
また、日本人は自分の気持ちや利便性よりも、他人の目を気にする傾向にあります。
補聴器を着用している人は街中で見かけることが少なく、なおかつ着用者はご高齢の方も多いため、「補聴器を着けたら目立つのではないか?」などと不安に思ってしまう方もいらっしゃいます。
しかし、実際には周囲の人が補聴器をネガティブに見ることはほとんどありません。
補聴器を付けている人を周囲はどう思うの?

補聴器を着用している人に対し、周囲がネガティブに思うことは基本的にありません。特に、若い世代は補聴器の着用についてポジティブに捉えている方が多いというデータもあります。
若者の72.6%が補聴器着用者をポジティブに見ている
当店でも取り扱いをしている補聴器メーカーのGNヒアリングジャパンによるアンケートでは、補聴器を着けているシニアに対する若者の感じ方に関する調査結果が明らかにされています。
同調査によると、補聴器を着けているシニアに対し、合計72.6%の若者が、補聴器を着けているシニアをポジティブにとらえています。
- 「ポジティブに感じる」:26.4%
- 「どちらかといえばポジティブに感じる」:46.2%
また、「補聴器を着けていることに対して、周囲から見て偏見やかっこ悪いなど感じることはありますか?」という質問に対しても、約93%が「偏見やかっこ悪いなどといったイメージはない」と答えています。
円滑なコミュニケーションのためにも、補聴器の着用を推奨する声も
上記のようなアンケートのほかにも、身近に難聴の家族や知人がいる若年層からは、補聴器の使用を前向きにとらえる声が集まっていました。
例えば、「聞こえにくい状態のまま無理をするより、補聴器を使って会話がスムーズになる方が、話す側も聞く側も気持ちよくコミュニケーションが取れると思う」といった意見や、「何度も聞き返すより、補聴器で聞こえを補った方が自然に会話できるのではないか」といった声もあります。
また、「年齢を重ねると新しいことに挑戦しなくなる人も多い中で、補聴器を使って生活の質を上げようとしている姿はむしろ前向きで好印象」「必要なものをきちんと取り入れているのは柔軟でかっこいいと思う」といった評価も見られます。
補聴器を着けていること自体よりも、聞こえを改善しようと行動している姿勢が好意的に受け止められている点は、注目すべきポイントといえるでしょう。
このように、補聴器に対するイメージは世代によって必ずしもネガティブなものばかりではなく、周囲からは「無理をせず、快適に生活するための前向きな選択」として評価されることも増えています。
「見た目が気になる」「人の目が気になる」と感じて補聴器の使用をためらっている方も、実際には周囲はそれほど否定的に見ていない、というケースは少なくないのです。
参考:GNヒアリングジャパンによる「難聴を感じているシニア500名と若者500名に聞いた『補聴器をつけることに対する意識』アンケート調査レポート 2025年」
補聴器を使うメリット

補聴器を使うことを恥ずかしいと感じる人は少なからず存在しますが、補聴器を使うことでさまざまなメリットを得られます。ここでは、補聴器を使うメリットを見ていきましょう。
① 周囲との会話がスムーズになる
聞こえづらさが原因で聞き間違いや聞き返しが増えると、家族や友人との会話が億劫になりがちです。
お子さんやお孫さんから「おばあちゃんは聞き間違いが多い」「おばあちゃんはテレビやラジオの音が大きすぎる」と指摘され、心が傷ついた経験がある方もいるかもしれません。
また、聞こえづらさの問題は本人だけでなく、ご家族にとっても深刻です。大切なことがきちんと伝わらなかったり、何度も「聞こえない」と言われて困ったりすることがあります。
補聴器で聞き返しが減る
ご本人に合った補聴器を着用すると、相手の声がよりクリアに聞こえるようになり、聞き返しの回数が減ります。
相手も途中で聞き返されることが少なくなり、きちんと理解してもらえるため、お互いに会話を楽しめるようになります。
特に、レストランや駅など雑音の多い場所では、相手の声が聞こえにくくなりがちですが、補聴器を着用することで改善されるケースが多いです。
多くの補聴器には雑音抑制機能が搭載されており、周囲の騒音を抑えつつ、会話の声を強調してくれるためです。
聞こえが改善することで、日常生活がぐっと楽になり、周囲との会話が心地よい時間に変わります。
② 危険から身を守れる
聞こえに問題があると、日常生活において数々の危険を見逃すリスクが高まります。
例えば、踏切の警報音や車のクラクション、緊急時のサイレンが聞こえず、事故に巻き込まれてしまうこともあります。
ご家族にとっても、高齢者が補聴器を普段から装着しており、しっかり聞こえる状態にあると安心感があります。
万が一のとき、「おばあちゃんがサイレンやアナウンスが聞こえず、逃げ遅れたらどうしよう」といった不安から解放されます。
聞こえは単なる便利さだけではなく、命を守るための大切なものです。補聴器を着用することで、安心して毎日を過ごせるようになります。
③ 会話を楽しめるようになる
聞こえづらさが進むと、会話が聞き取りにくくなり、聞こえているふりをしたり、聞き返したりすることが増えます。
このような状態だと会話を心から楽しめなかったり、相手の会話に対して適切なリアクションができなかったりします。
人によっては会話にストレスを感じ、お子さんやお孫さん、ご友人との会話を避けてしまうこともあります。
心の健康を保つためにも会話は重要
補聴器を着用すると、相手の声がクリアになり、言葉の細かなニュアンスや感情まで伝わってきます。
相手の話をしっかり理解でき、適切に反応できるため、周囲との会話を楽しめます。
人との会話は心の健康を保つためにも重要なものです。他者との積極的な交流は認知症やうつ病予防にもつながります。
ご自身の健康寿命を延ばすためにも、聞こえの問題を早めに解決することが大切です。
補聴器をさりげなく着用したい人には耳あな型補聴器がおすすめ

補聴器を着用している人に対し、周囲のネガティブなイメージはほとんどありませんが、それでも気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
補聴器を着けるのに抵抗がある方には、目立たない小型の耳あな型補聴器がおすすめです。
耳あな型補聴器とは
耳あな型補聴器は小型で、なおかつ耳の穴の中に入れるように着用するため、ほとんど目立ちません。
近年は小型で目立たない補聴器も増えてきているので、補聴器に抵抗がある方には、さりげなく着用できる耳あな型で、なおかつ小型の補聴器がおすすめです。
耳あな型補聴器のメリット
耳あな型補聴器には、主に以下のようなメリットがあります。
- 装用をしていても目立たない
- 耳にしっかりはまり、落ちにくい
- メガネ・帽子・マスクの邪魔にならない
- オーダーメイドなら音漏れが少ない
目立たない補聴器をお探しの方はもちろんのこと、スポーツなどをよくされる方、眼鏡やマスクを頻繁に利用される方にもおすすめです。
補聴器は恥ずかしい?周囲の本音と目立たない補聴器の選び方|まとめ
補聴器は、聞こえを補い、日常のコミュニケーションを快適にするために欠かせない道具です。
実際、若い世代の多くが、補聴器を着けているシニアに対して前向きな印象を持っており、補聴器を着けていること自体を気にする人はほとんどいません。
それでも、「補聴器が目立つのが気になる」「知り合いに見られたくない」と感じて、装用に抵抗を持つ方もいらっしゃるでしょう。そうした方には、外から見えにくい小型の耳あな型補聴器がおすすめです。最近の補聴器は性能だけでなく、見た目の自然さや装着感も大きく進化しています。
愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターでは、目立ちにくい耳あな型補聴器をはじめ、さまざまなタイプの補聴器を取り揃え、お一人おひとりの聞こえや生活スタイルに合わせたご提案を行っています。
実際に装着して試していただくことで、「思っていたより目立たない」「着けていることを忘れるくらい自然」と感じられる方も少なくありません。
聞こえにくさを我慢し続けるよりも、まずは専門スタッフに相談してみることで、会話や外出がぐっと楽になり、毎日の生活がより前向きに変わることもあります。
愛知県・岐阜県にお住まいで、補聴器が気になっている方は、ぜひ一度、愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターへお気軽にご相談ください。