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オーダーメイド補聴器は、耳の形や聴力に合わせて設計されるため、快適な装着感と高いフィット感が得られるのが特徴です。
使い心地がよく、目立たない補聴器を作れる一方で、「既製品との違いがわからない」「価格が高そう」と感じて、購入をためらう人も少なくありません。
オーダーメイド補聴器は、その名の通り耳の形や聴力に合わせて設計されるため、自分に最適な補聴器が見つからない人でも、満足できる使い心地を得られる補聴器です。
本記事では、オーダーメイド補聴器について説明した上で、メリットやおすすめの人の特徴、作り方などについて解説します。
目次
オーダーメイド補聴器とは?

オーダーメイド補聴器について既製品との違いを比較してみると、さまざまな違いがあることに気付きます。
オーダーメイド補聴器と既製品の補聴器の大きな違いは、設計の個別対応度と装着感にあります。
オーダーメイド補聴器は利用者の耳型(耳あな)を採取して製作するため、耳の形状にピッタリフィットします。
耳の形状が特徴的で、自分の耳型に合う補聴器に出会えない人もオーダーメイドすることで問題を解決できることが多いです。
ピッタリフィットした補聴器を使うことで、長時間の使用でも疲れず、耳への負担を抑えられます。
さらに、耳の形状、聴力に合わせて設計されるため、個々の聴力レベルや日常生活でのニーズにベストな音質調整が可能です。
この方式は主に耳あな型補聴器に採用され、完全オーダータイプとして高い適合性を実現します。
一方、既製品の補聴器は標準的な形状と設定で製造されるため、耳型採取が必要ありません。
このため、オーダーメイド補聴器と比較して、購入までに要する時間が短いだけでなく、価格も多少抑えられます。
しかし、利用者それぞれの耳の形状に対応する柔軟性に欠けており、装着感や音質がオーダーメイド補聴器と比較し、劣る場合もあります。
オーダーメイド補聴器は利用者に合った形状であるため満足度が高く、ストレスを軽減しやすくなります。
オーダーメイド補聴器のメリットとは

オーダーメイド補聴器と既製品の補聴器を比較すると、オーダーメイド補聴器は個人の耳の形状、聴力に合わせて作られることから既製品の補聴器にはない魅力があります。
ここでは、オーダーメイド補聴器のメリットを見ていきましょう。
高いフィット感と快適性
オーダーメイド補聴器は利用者の耳の形状を型取りして製作するため、耳にフィットします。
自分の耳の形状に合った補聴器が見つからない人も、オーダーメイドであれば耳の形状に合った補聴器を手にできます。
しっかりとフィットするため、長時間装着していても痛みを感じにくく、かつアクティブに動いてもズレにくいのも特長です。
自然な音質と聞こえやすさ
オーダーメイド補聴器は既製品の補聴器と比べ、音質が自然で、かつ聞こえやすいという特長があります。
耳介の集音効果を活用できるタイプでは、音の方向性、距離感をより自然に再現できます。
さらに、個人の聴力データに合った音質調整により、会話や周囲の音がクリアに聞こえます。
このため、軽度から高度難聴まで聴力に合った調整を行えます。
既製品では対応できない悩みを抱えている人も効果を期待できるはずです。
ハウリング(ピーピー音)の低減
オーダーメイド補聴器は精密な設計が施されており、音漏れを最小限に抑えられます。
密閉性が高く、音のフィードバックも少ないため、ハウリングの低減を実現できます。
耐久性とメンテナンス性の高さ
オーダーメイド補聴器の耐久性は高く、チタン製やアクリルのシェルは衝撃や摩耗にも耐えられます。
汗や耳垢に耐えるコーティングが施されているため、防水・防塵性能(IP等級)が優れているモデルも多いです。
なお、補聴器の耐用年数は一般的に5年程度といわれています。
どんな人にオーダーメイド補聴器がおすすめ?

オーダーメイド補聴器は既製品の集音器と比較し、値段が数万円高くなる傾向にあるため、購入を迷っている人も少なくないはずです。
そこでここでは、オーダーメイド補聴器がおすすめの人の特徴を解説します。
既製品の集音器で満足できない人
オーダーメイド補聴器を使用する人の中には既製品の集音器では満足できなかった人も多くいます。
既製品の補聴器でフィット感や音質に不満があっても、オーダーメイド補聴器であれば個別設計でハウリングや音漏れを軽減し、快適な聞こえを実感できるかもしれません。
既製品では対応しきれない難聴レベル
聞こえにくいと一言でいっても、人によって症状や原因、難聴レベルはさまざまです。
いくつもの既製品の補聴器を試着してみても、自分に合ったものに出会えないこともあるでしょう。
オーダーメイド補聴器は各自の聴力データに基づく調整ができるため、既製品の集音器では対応できない幅広い難聴レベルに適応できます。
快適性を重視
補聴器を耳に装着していると、重さを感じたり違和感を抱いたりすることがあります。
耳に装着しているため、気になることがあるのはある程度仕方がありません。
しかし、オーダーメイド補聴器であれば、利用者の耳型に合わせて製作するため、着け心地がよく、長時間装着しても痛みや違和感を最小限に抑えられます。
また、身体を動かしてもズレにくいため、旅行や散歩の際に安心して装着できます。
聞こえの質を重視する人
ただ単に周囲の音を聞きたいだけでなく、聞こえの質を重視する人にもオーダーメイド補聴器は向いています。
オーダーメイド補聴器は周囲の音が拡大されるだけでなく、耳介の集音効果を活用し、音の方向性、自然な聞こえを再現します。
音楽や映像の効果音もクリアに聞こえるため、音楽や映画を楽しむ際にも適します。
オーダーメイド補聴器の作り方は?どこで購入できる?

オーダーメイド補聴器を検討するときに気になるのが、「どのように作るのか」「どこで購入できるのか」という点ではないでしょうか。
ここでは、一般的な製作の流れと、購入できる場所についてご紹介します。
1.カウンセリングを受ける
まずは、補聴器専門店でスタッフと相談しながら現在の聞こえや生活上の困りごと、職業や生活スタイルなどを確認します。
今の聞こえのレベルを確認するための聴力測定もお店で可能なので、聞こえにあった調整で補聴器の試聴も可能です。
2.耳型を採取してもらう
次に、耳の型(耳型)を正確に採取します。このデータをもとに、お客様一人ひとりの耳にぴったり合う補聴器が作られます。
耳の状態や大きさによっては、製作できる補聴器に限りがある場合もあります。
まずはどんな補聴器が合うのかなども含めて提案いたしますので、安心してご相談ください。
3. 受け取り・フィッティングで調整
完成した補聴器を実際に装着し、聞こえや着け心地を確認します。
必要に応じて音質や音量を微調整することで、個々の聴力や生活環境に最適な状態に仕上げます。
装着感や音質に納得できるまで調整を行えるのがオーダーメイドの大きな特徴です。
4. アフターケアとフォローアップ
補聴器を使い始めた後も、定期的な調整や電池交換、清掃方法の指導など、アフターケアが受けられます。
違和感や聞こえにくさを感じた場合は、再調整することで長く快適に使用できます。
オーダーメイド補聴器はどこで購入できる?
オーダーメイド補聴器を購入するなら、お近くの補聴器専門店へご相談ください。
オーダーメイドに限らず、補聴器は高度医療機器であるため、専門のお店以外での購入はできません。
補聴器専門店であれば、聴力測定からフィッティング、ご購入後のアフターフォローまで一貫してサポートいたします。
また、補聴器専門店では聞こえのプロがお客様に合った補聴器を細かいヒアリングの上で提案を行います。
補聴器は毎日使うものです。着け心地が悪かったり、声や音に対する調整がうまくいっていないと、着け続けるのがストレスになってしまいます。
聞こえを守るためにも、ストレスなく使っていただけるよう、一人ひとりに合った調整やフォローを行えるのが、補聴器専門店の強みです。
オーダーメイド補聴器の価格は?

既製品の集音器は15,000円~50,000円程度で購入できますが、安価なものは着け心地や聞こえに違和感を抱くことも少なくありません。
オーダーメイド補聴器の耳あな型補聴器は片耳100,000円~680,000円(※2025年2月価格改定)が相場です。
割高に感じるかもしれませんが、音質にこだわった補聴器、着け心地にこだわった補聴器を選ぶのであれば、このくらいの予算が必要になります。
オーダーメイド補聴器のメリットと作り方は?|まとめ
オーダーメイド補聴器と既製品の集音器の違いを比較すると、オーダーメイド補聴器の方が価格が高いものの、自分の耳に合い、使い心地もよく、長時間使用していても耳の疲れを感じにくいです。
自分に合う補聴器になかなか出会えない人、耳の形が特徴的な人、現在使っている補聴器にストレスを感じている人は、オーダーメイド補聴器を検討してみてください。
オーダーメイド補聴器は専門店や耳鼻科で相談することで製作できます。聴力測定後、採取した耳型のデータをメーカーへ送り、完成の連絡を待ちます。
相談から補聴器が手元に届くまで2週間程度要することもあるので、お早めに専門店や耳鼻科への相談をおすすめします。
聞こえについて悩みを抱えている方はぜひオーダーメイド補聴器を検討してみてください。